「鎖肛」とは。(病気の詳細?です。)
出生後に発覚した「鎖肛」という病気。
詳細を紹介しておこうと思います。
鎖肛とは?
生まれつき肛門の形成がうまくいかない病気です。
肛門が閉鎖していることもあれば、直腸が尿道や膣など、本来つながるべきではない位置と
交わっているタイプなどさまざまなものが含まれます。
鎖肛は、5,000人に1人程度の発生率であると報告されており、
生まれつきの消化器系疾患としてはもっとも頻度が高いものです。
肛門から便を排泄する際、恥骨直腸筋を代表とする筋肉が主要な役割を担っています。
鎖肛の治療や重症度を考えるうえで、消化管が閉鎖している部位と恥骨直腸筋との
位置関係が重要で、鎖肛は両者の位置関係に応じて高位、中間位、低位の
3つに分類されます。低位ほど、術後の経過が良いと言われているようです。
我が家は男の子で、尿道につながっていました。
そのため、泌尿器関係の合併症があるかもしれないと先生から説明があり、
外科はもちろん泌尿器科にも通っています。
当初検査前には低位から中位ぐらいだと思うよと言われていましたが、
実際に検査を受けると高位鎖肛でした。
ダウン症児の合併症としても多いというお話を聞いたこともあります。
原因について
鎖肛になる原因については、はっきりはわかっていないと聞きました。
必ずしも生活習慣や遺伝性疾患が関わる訳ではないようです。
しかし、複数の遺伝子異常が積み重なることから鎖肛が発生すると考える研究者も
いるようで、さまざまな要素が複雑に関与しているものと考えられているようです。
治療方法
鎖肛の治療は、正常な排便機能の確立を目的として行われます。
高位、中間位、低位で、治療方法は少し異なってきます。
<低位>
直腸の盲端が皮膚に近い位置にある低位型の鎖肛であれば、新生児期早期の段階で
外表面から孔をあけ、排便の通り道を形成します。
その後、早い段階で肛門の形成術を行うことになります。
<中位・高位>
直腸の盲端部位が高い位置にある中間位や高位型の場合は、適切な排便機能に
重要である筋肉の発達が足りなく、早期の手術では正常な排便機能の確立を
行うことが困難です。
そのため、新生児期の間は人工肛門を増設して便の排泄を促す通り道を形成します。
その後、体の成長、体重増加と共に筋肉がつくようになるため、時期を見計らって
根治的な肛門形成術を行うことになります。
<術後>
鎖肛の治療では、手術を行ったあとも排便習慣を確立する訓練が必要になります。
浣腸を適宜行いつつ、便意を感じたらトイレに行くといった習慣を確立することに
なります。
我が家の治療のケース
出生1日目・・人工肛門を作るための手術。
人口肛門ができたので、栄養をとれるように。
生後5か月・・肛門形成術。
高位ということもあり、骨髄を一度切り離すという説明が
ありました。手術としては一番大変だった手術です。
生後8か月・・人口肛門閉鎖の手術。手術は簡単なのですが、
絶食期間があり、子供にとってはきっと一番つらかった期間です。
手術の詳細については、別の記事で投稿したいと思っています。
病院での過ごし方なども書きたいなと考えています。
この記事はメディカルノートさんの記事を参考にさせていただきました。
鎖肛について | メディカルノート (medicalnote.jp)